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タダ乗り、試行回数、回数制限がないというバグ

本業と投資において、とても考えさせられる。

https://note.com/katsuakisato/n/nb3786cf1cf08

タダ乗りされる対象になると「インフラ」のような存在に近づいていくため、結果的に支配力が強まることが多い。独自性を作り出して何かにタダ乗りし、次にタダ乗りされる対象になることで成功が盤石になっていく。

 

独自性を発揮できる領域に関しては徹底的にこだわるが、それ以外は徹底的に手抜きして楽をしようとする姿勢が求められる。

 

自分が天才ではないと自覚している人は、徹底的に強者との競争を避ける努力をする。自分のわずかな強みを冷静に分析して、その強みを全力で活かせる「環境」を探す。そして既に存在する基盤をフル活用することも躊躇しない。フリーライド戦略にも自然と辿り着きやすい。

 

独自性を発揮するために手っ取り早い方法は自分が独自性を発揮できるほど「ニッチ」まで領域を絞り込むことだ。

 

自分に配られたカードを知るためには「自分では特に頑張ったつもりはないけど、周りからよく褒められること」を見つけるのが近道だ。どんな些細なことでも良い。褒められるところまで行かなくても、苦痛なく続けられることでも良い。世の中で独自性を発揮するためには、まず己を正確に知る努力が極めて重要になる。

 

「運の良い人」の正体は「試行回数の多い人」となる。成功が「くじ引き」のような確率ゲーということが分かれば「くじを引きまくればいい」という結論になる。しかもこの「くじ引き」には一人5回までといった「回数制限がない」という「バグ」がある。トライしようと思えば一人で何百回でも引き続けることができる。

 

うまくいってる人をよくよく観察してみると、試行回数が圧倒的に多いことに気付く。私たちは彼らの成功事例だけを見て「あいつは天才だから」とか「ただ運がよかっただけ」とか好き勝手に言うが、実際は成功の裏で膨大な数の失敗を積み上げている。

 

うまく行かなかった場合に「失敗した=才能がない」という風に、成功と才能を結びつけてしまうことによって起きる不幸だ。「失敗する=無能である」と思い込んでしまっているので、自分が無能であるということを証明したくない・他人に知られたくないという恐怖から、試行回数が減っていき、本当にそうなってしまう。

ただ、もし確率ゲーに過ぎないということを理解していれば、1回の失敗にそれほど気を落とさずに続けられるようになる。宝くじを1回引いて外れたからといって無能であるはずがない。

 

引く気になれば一人で何百回もくじを引き続けることができる。それこそ当たるまで引き続けることができる。その仕組みを知ってて「100回引く人」と、知らずに「1回しか引かない人」で大きな差が出てしまう。しかも一度当たりを引ければどんどん確率が上がる「確変モード」も用意されてる。ますます引きまくる人が有利になっていく。

 

「努力はコスパが悪い」と考える人もいるかもしれないが、正確には「ルールを知らずに闇雲に努力することはコスパが悪い」が正解だと思う。

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