見てきましたよ。かなりの期待を持って。
だってララランド、グレイテストショーマンと同じ音楽制作陣ですよ。
結論からいうと、イマイチでした。期待が高すぎたからかも。
途中飽きて字幕を追ってるけど頭に入ってこない、なんてことが何度かありました。
最後まで楽しめなかった理由は3つ。
- ウソだらけで感情が(俺の)動かされない
- 設定が中途半端で共感できない
- 歌が盛り上がりにかける
それぞれについてもう少し詳しく語らせてもらおう。
ウソだらけで感情が(俺の)動かされない
もうね、諸悪の根源はこれなんじゃないかと。ウソついたままだと、全部引っかかっちゃうんです。
友人やら家族が心動かされて歌ったりするんですが、「いやいや、でもウソだよ。騙されてるよ?」ってのがつきまとって、期待してた歌を全面から受け入れられない。見ながらツッコミたくなっちゃう。終盤はウソだったことを暴露するんですが、全体の8割くらいはウソで突き進んでるので、それまでなんかモヤモヤしながら進んじゃうのです。
設定が中途半端で共感できない
設定も微妙と。アメリカの高校の文化がわからないんで、「あ、そうそう。そういうのあるよね」とはならないんですわ。ハイスクールものではよくある廊下に置かれたロッカーの感じとか、
こういうやつ
自由席の学食のやつ。もろ茨城の高校に通ってた僕はわからんのです。※いやー高校時代、アメリカみたいな自由席の学食だったらどこ座るかで苦しめられただろなー。
ララランド、グレイテストショーマンはそれぞれ思いっきり自分とはかけはなれた設定だから割り切って没入できるわけですよ。俳優なんてなろうと思ったことはないし、ましてやサーカス立ち上げるなんて1ミクロンも思ったことないんで。
でも「学校生活×10代男」って設定だと、自分も通ってきた道なんで重ね合わせようとするじゃないですか?でも文化の違いでジャストフィットはしなくて、でもなんとか没入したいから無理矢理に共通点を探してみて。でもやっぱ無理でした。
こちとら茨城の公立高校だったので。
歌が盛り上がりにかける
歌が盛り上がらないと感じちゃうのは、前述2つの理由があるからこそですね。確実に。
なんつったって、1番盛り上がるメインのYou will be foundという歌でさえ、さっきのいやいやウソですからそれ問題が脳内を巡ってしまって、僕の心は80%しか開いてませんでした。2割は拒絶。
歌に期待してただけに残念。鑑賞しながらも自覚してましたよ、自分が全面に向き合ってないことを。映画においてこれほどツマラナクさせるものはないっす。
でも僕が期待値あげすぎ説。
ここまで色々言わせてもらいましたが、本当のまじの根源は、ララランドとグレイテストショーマンの音楽陣がやってんだから「これも同じくらい最高に心に来るやつっしょ!」と勝手に思ってたことかも。自分都合で期待値を上げすぎた、適切な期待値設定ができなかったという説。
普通に考えると、同じ2.5時間+1800円だけど、僕よりも満足度高く、心が満たされたお客さんは多数いるわけで。
自分の期待値設定が下手、つまりスキル不足のせいで、この2.5時間を損してるかも、最大限活かせてないと思うのです。これは税理士と話して気付いた概念です、期待値の適正な設定。
と、そんなことを思うのです。近所の初めて入った大衆居酒屋にて。坊主の店主と俺以外には誰もいない。お店やってけるのかな?
いちばん美味しかったのはタコ刺し。