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やることがないリタイアは幸せではない説

賛否両論あるが、ロバート・キヨサキの文章を。

私が引退して一番つらかったことは、何もすることがないことでした。それは、引退して初めて分かったことです。

学校に行っていたときは、毎日の通学、テスト
働き始めてからは会議、飛行機、締め切りに追われていた私は、いつも急いで何かをするような状態が普通になっていました。

引退直前には、仕事のプレッシャーや心配事から解放されると喜んだのを覚えています。

「あと半年もすれば自由になれる。引退して何もしないでいられる。事業の売却のプレッシャーと、この忙しさが終わるのが待ちきれない!」

1994年9月、事業売却と資産譲渡が完了しました。
私は銀行にある程度のお金を入れ、さらに数件のマンションや倉庫に投資し、正式に引退しました。

この時私は47歳、妻のキムは37歳でした。
私たちは経済的に自由になり、残りの人生を謳歌できるようになりました。

しかし、事業売却してから数週間で、私は落ち着かなくなりました。私は早起きを続けていましたが、その日の予定がないことに気づくだけでした。
電話をする人もいないし、誰からも電話がかかってこないのです。

私には行く場所もなく、一人で家にいました。
じっとしていられず、イライラしていました。
私は役に立たない、必要とされていないと感じました。
自分の人生が無駄になっているような気がしました。

必死に何かに取り組みたいと思っていましたが、すべきことは何もありませんでした。
私にとって、実は何もすることがないことが一番つらいことだったのです。

妻のキムには、不動産ポートフォリオの管理という仕事がありました。彼女はそれを楽しみながら自分のペースで取り組んでいました。

彼女は、暇を持て余してうろうろしていた私を台所で見かけていたものでした。

結局、私は我慢できなくなりました。ある日、私はキムに言いました。

「田舎に引っ越すことにするよ。何もしなくても忙しくいられるような場所に行ってみたい。」

数日後、私たちは所有していた小さな牧場に引っ越しました。
私たちの牧場は人里離れた土地にあり、高いオークの木に覆われ、ところどころに小川が流れていました。

その牧場は、ニューメキシコ州とアリゾナ州の境の山中にあり、たくさんの鹿と、時々マウンテンライオンが闊歩していました。

テレビもなくラジオも受信できない場所でしたが、この牧場の小屋で数日過ごしているうちに、段々と常に追われて生きてきた生活を忘れ、心の平静を取り戻していきました。
私はこの場所で1年間の休暇を過ごしました。

1年後、私は自分の再びやりたい仕事のために働き始めましたが、その時はまた新しい人生が始まったように感じました。

田舎に引っ越すことができたのも、望めば1年間自由に過ごすことができたのも、経済的自由を手に入れたおかげでした。

今日、私の1年間の休暇のことを思い返す時
「中年期に早期引退し、人生をやり直すチャンスが得られたのは素晴らしいことだった」と心から思います。

私の場合、47歳で引退したことで、65歳で引退する人と比べて、18年早く引退生活を送ることができました。

妻にとっては、28年も早く引退をして、好きなことを謳歌できる人生を得ることができたのです。

若いうちに引退することの価値は計り知れません。
十分な体力があり、バイタリティ溢れているうちに引退すれば、何倍も人生を楽しむことができるのですから。

あなたは若くして引退したいですか?
若くして引退するにはどうすれば良いのでしょうか?

「ロバート、経済的に自由になるために、あなたはどんな道を勧めますか?」

私は、キャッシュフロー・クワドラントの左側にいる人からよくこんなことを聞かれます。

そういう人に私が勧めるのは、金持ち父さんがかつて私に勧めてくれたのと同じ道、ビル・ゲイツをはじめとする金持ちたちが辿ったのと同じ道です。

私が勧めるのは、まずBクワドラント(ビジネスオーナー)になる道です。

「でも、私はすぐに投資家になりたいんです」と言う人もいます。
最初からIクワドラント(投資家)を目指すのも結構ですが、十分なお金と時間がない場合は、私が言う道の方が安全でしょう。

Bクワドラントで成功を収めれば、有能な投資家になるチャンスが増えます。

なぜなら真の投資家は、しっかりしたビジネスシステムを持った、成功しているビジネスに投資しているからです。
しっかりしたビジネスシステムかどうかを判断するためには、自分自身に知識と経験があったほうがよいのは確実です。

また、自分でビジネスを立ち上げ、それをうまく軌道に乗せれば、変化に富んだ I クワドラントで生き延びるために、必要な時間とキャッシュフローを確保できます。

そして、Bクワドラントになるため大切なのは、良い師を持つことです。私にとっては金持ち父さんが良い師でした。

良い師とは、あなたがやりたいと思っていることをすでに成し遂げ、成功を収めている人のことです。

アドバイザーではダメです。アドバイザーはどうしたら良いか人に教えることはできますが、自分が実行しているとは限らないからです。

まず、Bクワドラントで成功するための技術を身につけましょう。

最後にいいニュースをひとつ。
それは、今までのどんな時代よりも、Bクワドラントで成功するのが簡単になっているということです。
テクノロジーの発達によって多くのことが可能になり、Bクワドラントで成功することも簡単になりました。今はBとして成功するためのシステム、環境が整っていると言えるのです。

ロバート・キヨサキ

 

この中でも特に共感、胸が締め付けられたのがこの部分。

私は早起きを続けていましたが、その日の予定がないことに気づくだけでした。
電話をする人もいないし、誰からも電話がかかってこないのです。
(中略)
私は役に立たない、必要とされていないと感じました。
自分の人生が無駄になっているような気がしました。

 

まだハナクソのような稼ぎしかないが、それでも日本人の平均よりはいくらかお金がある。それも半分放置のような状態でもお金が生まれている。時間がある。今は。

上記のような虚無感を感じたことがある。

名著嫌われる勇気にたしか「人が幸せを感じるのは貢献感である」とあった。実際に貢献しているかは重要ではなく、本人が貢献できていると思えているかどうか。

お金が全てじゃなく、社会の中で貢献感が必要なのかもしれない、ずっと。

とはいえ、もっとお金稼ぎたいけど。

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