新興住宅街や再開発にともなって区画整理がされているエリアは、保留地(ほりゅうち)が存在するケースがあります。
保留地に建つ戸建てだとしても住宅ローンは当然使えますが、全ての金融機関の住宅ローンが使えるわけではありません。
保留地はネット銀行の住宅ローンは基本的には使えない
保留地の場合、ネット系銀行の住宅ローンはほぼ使えないと思ってください。
ネット系銀行とは、たとえば、
- 楽天銀行
- 住信SBIネット銀行
- PayPay銀行
- セブン銀行
- ソニー銀行
- auじぶん銀行
- イオン銀行
- 大和ネクスト銀行
などです。
ネット銀行の住宅ローン金利はメガバンク等に比べると低いので魅力的ですが、残念ながら保留地では住宅ローンを使わせてくれないことがほとんどです。それは変動金利でも固定金利でも同じで、たとえ「金利を上乗せしてでもいいから貸してほしい」とこちらから申し出ても断られます。
保留地はネット銀行の住宅ローンが使えない理由
ネット系銀行は住宅ローンの金利を安くしているので、債権回収リスクを負いたくないということでしょう。
保留地は登記できないので土地に抵当権を付けられず、金融機関から見ると、担保を取れません。担保を取れないまま何千万円というローンを貸したくない、というのが本音でしょう。
金利が安い=儲けが少ない、とも言えるので、わざわざ特殊な保留地を取り扱いたくないわけです。
保留地で住宅ローンが使えるのは、区画整理事業者と提携している金融機関のみ
こうした複雑な事情もあって、区画整理事業者と提携している金融機関のみ、保留地でも住宅ローンが使えます。
保留地の家売却に特化した保留地.JPによると、どの金融機関であればOKなのかを調べる方法があるようです。エリアによるため、一概にどこが使える/使えないとは言い切れません。メガバンクはだめでも、地銀なら使えるというケースも多々あるようです。