本の要約/格言

【要約】株「板読み」の鬼100則

アメリカの下げで安く始まる時は、リバ狙いで朝一で入る
板の変化は、ひと儲けの最高のツール
AM8:00~AM9:00は気配値、前日の大引け後のビッグニュースは8時の気配値に影響する
9時前、気配値として大口や仕手筋が大量の「売り」を入れてくることがある。ただこれは売りを誘うためのフェイクで、個人投資家に「逃げなければ」と思わせ売り注文させるのが目的。実際には9時直前に入れた大量の「売り」は取り消し、株価が下がったところで大口(仕掛けた側)がおいしく買う。見せ板。
特別気配:買いと売りが偏った時に取引所が勧める値段
機関や玄人はストップ高で、すでに売り逃げていることが多い
先物を動かして、日経平均も動かしてる可能性。先物は信用取引ができるので、少ない資金で動かしやすい
SQ(第2金曜日)のタイミングでは、板が通常とは異なる動きをする
テーマで動いてる時は必ず「出遅れのテーマ株」がある、ねらい目。
例)2021年秋、海運テーマがあがる→日本郵船が先に買われる、株価あがる→つづいて商船三井、川崎汽船が買われる(ねらい目ここ)
売りがどんどん湧いてきてストップ安になりそうな場合、成行ですぐ逃げる。指値なんかしてる場合じゃない
ストップ高に遅れて飛び乗るのは愚の骨頂
ザラ場では、成行注文は板に現れないから歩み値で確認。板に現れるのはあくまで指値
板に今まであった売り・買いが急に一気になくなる→成行注文の可能性あり
上がる銘柄は、動いてからの急な押し目で仕込む
早く乗って早めに逃げる。投資の基本スタイル
前に高値づかみした人の存在を意識すること
「過去の高値価格帯」で、売りが大量に出てくることが予測できる。売却の準備をしてる人が多数いる
「過去の高値価格帯」よりも少し下で利確する決断が大切、皆が売りたい価格の少し下で先に逃げる。自分の計画優先、自己都合は勝率が下がる
勝つ意欲は大して重要ではない。そんなものは誰もが持ち合わせている。重要なのは、勝つために「準備する意欲」である byボビー・ナイト
この銘柄はこうなるはずだと決めつけてはならない、板の情報で決断する
強い板だとしても無限に上がり続けることはない、ある程度の株価で売りが待ち受けている
板、歩み値、ローソクの3つを同時にチェックできる環境が望ましい
長い下ヒゲ=買いたい強気。ここで素早く買えると勝率高い
確率よく利益を出すには、大きく上げてる銘柄に飛び乗るのではなく、下げるだげ下げてきて、反発の買いが出てきた時が得策
株式投資で一番大切なのは、損を膨らませないこと
板だけ見てると方向感を見失う可能性あり、ローソク見ると俯瞰できる
ローソク大陰線(急落シグナル)では、素早く手仕舞う行動力が必要

板に特化した本ははじめて読んだ。よかった。学びが多かった。

見せ板というフェイク、高値掴みした人が売却準備してる、皆が売りたい価格の少し下で逃げるなんかは、これまで意識してなかった。でも考えればたしかにそうだ。

ただ内容が薄いというか、切り口もほぼ変わってないまま同じようなことを言ってるトピックがいくつか登場。

察するに著者自身も苦しかったんじゃないかな。鬼100則というシリーズ的に無理やりでも100個のトピックを作らなきゃいけないのだから。

個人的なことを言えばぴったり100じゃなくて87でも113でもいいから、過不足なく解説してほしいところ。でもこういうタイトルにした方が書店としても平積みしやすかったりと、売上が伸びるのだろう。

【追記/2023年4月】

気付かずまたこの本を買ってしまった。読む前に気付いた。でも2回目でも学びはある

今の株価は長期、中期では読みにくく、スイング、デイトレで稼ぐのが最適。
日足のチャートは大底での「長い下ヒゲ」。これは教科書的な買いのタイミング
何にでも手を出すのではなく、「下ヒゲ」ワンパターンでも利益は積み上げられる
痛い目に遭ったのはいつも「自分の判断が正しいと自信をもってゲームに臨める時にしか、相場に入らない」という原則を守ることができない時だった。 byジェシー・リバモア
板情報の心臓部は、歩み値
有利な注文方法:前の日の終値を基準にして、その株価よりも低いところに小分けして注文を出す
大きく化ける銘柄は大きくしぼむ
明らかに大口が入る銘柄の特徴:全員参加型
1事業環境に風が吹いている
2城跡が圧倒的に良い
3PER、PBR、配当が良い
大口の動きに乗って勢いのある時に買い、利益が出たら買う。この繰り返しで失敗の可能性が少なくなる
間違っても大口が上値をガンガン買っている時に相乗りはしないこと。これをやると仕込んだ株価の水準が高くなる。大口が入ってもその後には適度な押し目が必ずある。大口は、小幅でも利益確定を入れる
トレンドが勢いよく上げており、出来高があるうちは買いで間違いない
「買った後に下がる」←上がったと認識してから買うという悪癖のため。上がる銘柄は初動で仕込む
理屈でもなんでもなく、目の前の動きが唯一真実であり、正しいデータ
いかに板が強くても、どこかで売りが出てくるので、上げの勢いに安易に乗らないこと
注意すべきは「押し目」と「下落」の違い。
押し目:大きめの売りが時折出るが、大口の買いも入る。右肩上がりの途中であることが前提
下落:売りが強く、時々入る買いは売りの枚数に比べて弱々しく少ない。下値がどんどん切り下がり、最安値に向かう動き。右肩下がり。

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