本の要約/格言

【要約】敗者のゲーム

テニスにおいて、初心者はいかにミスを減らせるかが重要。ミラクルショットを決める必要はない。ミスをした方が負けるのが「敗者のゲーム」 →投資においてもミラクルショット(市場平均を大きく上回る)を狙る必要はない、ミスなく市場平均と一緒に資産を増やせばいい
私たち個人投資家の売買相手とは、圧倒的な知識・経験・情報を持ったプロの大機関投資家
投資はマイナスサムゲーム。売り手と買い手だけならゼロだが、(投資機関への)手数料などを考慮すると誰かがマイナスを被ることになる
市場が大底から回復する最初の1週間で、リターンのかなりの部分が獲得できる
一生懸命やれば、それだけリターンが増えるというものではない
ニューヨーク株式市場の取引の75%は、トップ100社の機関投資家によって行われている
むやみに持ち株を入れ替えても、失敗することの方が多い
決めたことを一貫した忍耐強く実行する。上昇相場は最も悲観的な時に起こる
投資がエキサイティングになってきたら、何かが変だと思う必要がある
投資で成功するうえでの最大の課題は、頭を使うことではなく、感情をコントロールすること
市場の長期的な上昇をうまくとらえられるようなポートフォリオの作成方針を策定し、かつ、それを軽々に変更しないことから成功は生まれる
運用方針の中で最も重要な要素は資産配分、特に株式と債券の配分比率
平均収益率(リターン)は長期的には平準化する →短期の変動は無視してよい
人生の終盤において、もはや働けなくなった時に、お金がなくなることこそがリスクの本質
短期における最大のリスクは、たまたま株式市場が低迷している時に、どうしても資金が必要になって株式を売却しなければならない事態が生じること
長期における最大のリスクは、インフレと、投資家自身が感情に左右されること生み出す不要なリスク。足元の価格変動を一切無視して、長期投資家になりきることが重要
投資家は長期の運用基本方針を策定したら文章ではっきり表現し、確認するべき。その場しのぎの方針変更からポートフォリオを守るため
自分だけが冷静でいられると思わない方がいい、あなただって人間だ
長期にわたって市場平均を2%以上上回る投資信託は存在しない
長期投資をしようとする者は、直近の経験を重視しすぎてはならない byベンジャミン・グレアム
個人投資家が市場を見ながら売買する時はだいたい失敗する
長く幸せな生活を送る秘訣は「未来に向かって登り続けること」。株式投資は若さを保つ助けになる
理論的には株価変動のほとんどはノイズ、すなわち法則性のない無意味な動き
落ち込んだ時は、夜明け前がいちばん暗いということを思い出そう。そして、何もしないことだ
これ以上損はできない、という限界以上のリスクをとってはいけない
暴落・暴騰の時は「些事にこだわるな」というシーザーの格言を思い出そう。
1,2年成績が悪いというだけの理由で、解約するのは最悪だ
投資家が理解しなければならない2つのリスク:市場のリスク、インフレのリスク
人が一生涯で使う医療費の8割は、人生最後の6か月に集中する
運用のあらゆる面で、主役は時間である
市場はあなたの希望や計画にはまったくおかまいなしに動く。市場に合わせるべきは投資家であって、市場は投資家に合わせてはくれない →時には計画変更、リバランスも必要
最大のリスクとは、相場の暴落ではなく、恐怖に駆られて相場の大底で保有株を投げ、損失を確定しまうことである
現在どんなに幸せでも、それは永久には続かない
健康への投資も大切。健康であれば医療コストを減らせる

超絶ざっくり著者の言いたいことをまとめると、一般投資家はインデックス投資で資産増やしなさい。個別株は損するよ?です。

この中でいちばん印象深いものを1つ挙げるとしたら、「運用のあらゆる面で、主役は時間である」。

ものすごく当たり前だし、知っていた考え方ではあるが、改めて感慨深い。どう資産配分するか、どの銘柄を買うか・・・などよりも大事なこと。なるべく早く始めること。

「人生で一番若いのは今日」という有名な言葉があるが、早ければ早いほど複利の恩恵を受けられる。

リスクについてはあらゆる観点で述べらていたが、「人生の終盤において、もはや働けなくなった時に、お金がなくなることこそがリスクの本質」というのは怖い。本当に恐怖だ。GAMEOVER。

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